博士の異常な鼎談 ゲストひろゆき 前編 文字起こし
公開日:October 30, 2009 3:36 AM | 更新日:May 13, 2010 1:15 AM
10月29日、11月5日とひろゆきがTOKYO MX、tvkで放送されている「博士の異常な鼎談」に出演する。レギュラー出演者は水道橋博士と宮崎哲弥の2人。今回この番組に個人的にも興味があり、手元にテキストで遺しておきたかったので文字起こしを行うことに。このページでは前編(10月29日放送分)について扱う。動画はxxxMIKOUKAIxxxさんのYouTubeでのチャンネルにアップロードされています。後編の文字起こしはこちら
- 目次
1. 水道橋博士と宮崎哲哉によるオープニングトーク
- 水道橋博士
- さあ、今日のゲストなんですけれど、これネットで話題になりますよ。
- 宮崎哲弥
- あ、そう。
- 水道橋博士
- 地上波5年ぶりだそうですよ。
- 宮崎哲弥
- ああ。
- 水道橋博士
- 会ったことあります?
- 宮崎哲弥
- ないです。
- 水道橋博士
- ない。じゃあ今日はじめてですか。
- 宮崎哲弥
- はい。
- 水道橋博士
- まだ32歳なんですって。
- 宮崎哲弥
- そうそうそうそう。
- 水道橋博士
- あの2ちゃんねるのひろゆきさんなんですが、若いですねぇ。
- 宮崎哲弥
- 元2ちゃんねるの管理人。
- 水道橋博士
- あ、いま手放してるんですね。
- 宮崎哲弥
- 西村博之氏が今日のゲストですね。
2. ひろゆき登場
- 水道橋博士
- お会いするとめちゃめちゃ腰の低い方じゃないですか。
- ひろゆき
- いえ、僕一般市民なんで。
- 水道橋博士
- でも、本当にTV出るの珍しい。
- ひろゆき
- TVの仕事って待ち時間やたら長いじゃないですか。
- 水道橋博士
- なるほど。
- ひろゆき
- あと、雑誌とかって、例えば書いている人と話しして、「あ、こうなんだ。へぇ」ってあるんですけど。TVって大体なんか決まったこと喋らされるだけに。待ち時間3時間とかで、しかも面白くない。で、あんま好きじゃなかったんですよ。
- 宮崎哲弥
- じゃあ、西村博之さんのプロフィールですね。
- 水道橋博士
- さあ、都立高校卒業、1年間浪人を経て中央大学文学部教育学部心理学コース入学、ということで、子供の頃からよく先生には怒られる。先生に盾突くっていうんですかね。論理で言い負けないっていうかそういう子供だったと。
- ひろゆき
- いや、別に言い負けないとかではなく単に我侭だけだったと。
- 水道橋博士
- それで留学経験があると。それで影響があるんですか?そこでコンピュータと出会って、アメリカ式のスタイルの経営を学ぶとか。
- ひろゆき
- 全然ないっすね。
- 水道橋博士
- なにもない。
- ひろゆき
- まあ、アメリカ行く前に会社を友達と作ってて。
- 宮崎哲弥
- あ、そうなんだ。それは何の会社?
- ひろゆき
- まあ、ホームページを制作する会社っていうのを、大学1年生のときの冬休みに暇つぶしに作ってて。それがそこそこどうにかなってたんですけど。
3. 2ちゃんねるについて
- 水道橋博士
- それこそですね、2ちゃんねるここ1999年ですけど、これほど名を馳せた2ちゃんねる、まだ10年なのかと。2ちゃんねるの発想ってどこにあったの?
- 宮崎哲弥
- 2ちゃんねるの前身のような。
- ひろゆき
- もともと「あめぞう」ってページがありまして、それを勉強がてら真似して作って、名前「2ちゃんねる」ってつけてみようって。
- 宮崎哲弥
- こんなに大きくなるって思ってた?
- ひろゆき
- 思ってたより早かったですね。
- 水道橋博士
- いっぺんにこう、人が集中して入ってきて出入りするものを作ることが、発明だった。
- ひろゆき
- 別に発明でもなんでもないですよ。誰でも作れるものだし。しいて言うと他の人がやめちゃって、僕だけやめてなかったってことなんですけど。結局その、2ちゃんねるのような掲示板って今も他にないじゃないですか。だから誰もやらないから残り続けているだけで。なんかすごい技術とか何かがあるってわけではないです。
- 水道橋博士
- なんか前、1ちゃんねる(1ch.tv)とかありませんでした?西和彦さんが。あれは2ちゃんねるに対抗しようとしたんですか。
- ひろゆき
- まあ、まあ、そうみたいですけど。
- 水道橋博士
- で、今はどう?
- ひろゆき
- 今あるのかな。
- 水道橋博士
- それはだから、掲示板って大きな経営基盤があるところがやろうとしたら、出来るものになるんじゃないんですか?
- ひろゆき
- じゃあ例えば、お金のある経営基盤のある人が掲示板をやりました。お金のない経営基盤のないところが掲示板をやりました。使っている人にとって違いって何かあります?
- 水道橋博士
- ああ・・ないです。
- ひろゆき
- 経営基盤は別に関係ないんじゃないんですかね。
- 水道橋博士
- なるほど・・・。それだけの伝統だとか使いやすさだとか、そこでまあ、その、集中している人が多いほど活気がありますよね。その分でもう競合他社がいない。
- ひろゆき
- 競合他社が生まれてこないってだけなんですけど。
- 水道橋博士
- 本の中では、中国なんかに2ちゃんねるが進出したらどうなるんだ、みたいな話書いてありましたけど。
- 宮崎哲弥
- 今無いんですか?中国は。
- ひろゆき
- 中国は中国で掲示板的なものはありますけど、あそこ、基本的に自由な言論をやるとお取り潰しになるじゃないですか。だから、そういう意味で大きくはならないと思います。
- 水道橋博士
- たとえば世界中の中で、こういう2ちゃんねるっていう掲示板で誰もが意見を匿名で書けるってのは例外的なものですか?
- ひろゆき
- でもアメリカで4チャンネル(channel 4)というのがあるんですけど、なんかニューヨークポストか何かで、今後流行るであろうサイトTOP10かなんかに入っていました。
- 宮崎哲弥
- じゃあ、アメリカは遅れてるんだ。
- ひろゆき
- まあ、そうです。
- 水道橋博士
- 日本のこの2ちゃんねるは不特定多数が出入りする中で世界で最大の掲示板なんですか?
- ひろゆき
- はい、多分。
4. 水道橋博士がひろゆきに対して抱くイメージ
- 水道橋博士
- 僕はこう、本当に初めて色々読んでみて思ったんですけど、この2ちゃんねるの前に最初に作った掲示板みたいなものがね、交通違反をごまかせる...
- ひろゆき
- 交通違反の揉み消し方。
- 水道橋博士
- 揉み消し方、みたいな掲示板だったんですよね。だから、ひろゆきさんに関する偏見とか、たとえば「この人は反社会的な存在である」っていうのは、一番最初につくったものが、反モラルなものだから。
- ひろゆき
- それはなんか、僕が昔何をやっていたか、いちいち知っている人いないと思いますよ。
- 水道橋博士
- いえいえ、いないと思うんですけど、いま訴訟たくさんある中で、元々のこう、善良な人間であると思えないことは、最初からそういうことを。
- ひろゆき
- すいません、善良な人間でなくて。(笑い)
- 水道橋博士
- 取調べみたいで申し訳ないです。裁判所の印象なんていうのは、そこにもってくんのかな。敗訴が続くみたいなことで言えば。
- ひろゆき
- 裁判所っていうのは、出た証拠に対してどう判断するってだけで、その人自身が今まで過去に何をやったってことはそんな関係ないです。刑事裁判だったら...
- 宮崎哲弥
- 刑事裁判だったら情状とかって話になる。民事裁判では殆ど関係ない、いや、殆どっていうか全く関係ないからね。
- 水道橋博士
- そこで、僕はそういう割とひろゆきさんイメージっていうのはねできてるのかな、とちらっと思った。
5. 上司を持つという感覚を理解できないひろゆき
- 水道橋博士
- そして、中央大学卒業。「東京プラス株式会社」代表取締役、「有限会社 未来検索ブラジル」取締役など、多くの企業に携わり、企画立案やサービス運営、プログラマーとしても活躍。
- 宮崎哲弥
- 実際何やってんの?その、企画立案、サービス運営とか。
- ひろゆき
- メールを答え返して、たまに会議にでて、「これいいんじゃないんですか」とか言ってるぐらいですよ。
- 宮崎哲弥
- それが有用性が高い、で、評価されてた。
- 水道橋博士
- 高城剛とどう違うんですか?
スタジオどっと笑い
- ひろゆき
- 高城剛さんって、本業なんなんですか?
- 水道橋博士
- で、わかんないでしょ。だから僕もあの人はなんでどうして稼いでああなってるのかさっぱりわかんないんで。
- ひろゆき
- はいはいはい。
- 水道橋博士
- だから、その違いを知りたいな、と。
- ひろゆき
- 一応会社で商品出したりするんでその、会社の商品とかを見てもらえれば、「こういうのやってるんだな」とわかってもらえ...
- 水道橋博士
- まあ、少なくとも本を読ましていただいた限りですね、たとえば会社の会議をして、そのシステムがあるときに、そのシステムの不備はどこであり、この経営スタイルというか、このままだと、これは行き詰るよ。ここには何かを補填しなければ、解決策を持たなければ、「これはだめだ」と上下関係なく言う人なんだな、と。
- 宮崎哲弥
- それは経営コンサルタントの仕事ですよ。
- ひろゆき
- でも、まあ自分の会社ですよ。
- 水道橋博士
- でも、そういうこと意見しますよね。上司に対して言える人なんだな、と。
- ひろゆき
- 上司...僕上司ってあんまりいたことない。
- 水道橋博士
- あ、全部社長なんですか?
- ひろゆき
- 僕、学生のときに会社作っちゃったんで、純粋にサラリーマンやったことないんです。
- 宮崎哲弥
- そういう意味では、堀江貴文氏と
- ひろゆき
- まあ、近いですね。
- 水道橋博士
- でもニコニコ動画は、あれは親会社はあるんじゃないの。
- ひろゆき
- はい、あります。
- 水道橋博士
- それだったら、ニコニコ動画の上の人はいるんじゃないの。
- ひろゆき
- いや、親会社って別に上司じゃないと思うんですけどね。
- 水道橋博士
- ほら、だからその感覚がやっぱり日本人的じゃない。
- 宮崎哲弥
- でも、あれでしょ。ニワンゴの親会社って...
- ひろゆき
- ドワンゴ。
- 宮崎哲弥
- ドワンゴは友達でしょ。上司というより。
- 水道橋博士
- あ、友達なんですか。
- ひろゆき
- そうです。元々友達づきあいしていて、一緒に会社やろうって言って。
- 宮崎哲弥
- だから上司とかって言う感覚は、こういう人たちにはないんだよ。
- 水道橋博士
- なるほどね
- 水道橋博士
- あの...大体あれですよ。「昼まで寝てたいんで収録遅くしてください」、なんて言えないですよ。
- ひろゆき
- いや、朝でもいいんですよ。でも「遅れてきても知りませんよ」ってことで。
- 水道橋博士
- 本当、リリー・フランキーくらいしかいない。
- ひろゆき
- 僕は多分TVに出る仕事が本業だったら、そりゃまじめに、朝起きて行くと思うんですけど、別にこんな番組、僕出なくてもいいし。
- 宮崎哲弥
- あー、そう。そう。
- 水道橋博士
- こんな番組って言いおった、こんな番組扱い(スタッフの方へ身を乗り出して)、遂にこんな番組扱い!
- ひろゆき
- こういう仕事が一切なくなって、芸能界的に干されましたっていっても僕全然困んないので。
- 宮崎哲弥
- 全然困らないよねぇ。
- 水道橋博士
- そうですよね
6. 2ちゃんねるの譲渡と、裁判に出ない理由
- 水道橋博士
- この2ちゃんねるの譲渡をブログで発表して、この2ちゃんねるを10年目でやめるっていうのはね、まあ色々な憶測はあってどういう理由だと。
テロップ:2ちゃんねる譲渡 - 今年1月ひろゆき氏は「2ちゃんねる」の運営権をシンガポールのパケットモンスター社に譲渡した
- 水道橋博士
- 実際に訴訟件数も多いので、大変になってきたのでというような、色々言われますけど。
- ひろゆき
- 僕、よく言われるんですけど、何をもって大変とみんな言っているのかよくわからないです。
- 宮崎哲弥
- 例えば一般的に言うと、弁護士屋さん雇わなきゃいけなかったり
- ひろゆき
- ああ、雇ってないです。
- 宮崎哲弥
- ああ、雇ってないか。(笑い)。まあ、あなたの場合は。一般的に言うと、訴訟がなぜ大変かというと、裁判所に行かなければならなかったりするのが、大変という風に一般の人達は思っている。そういうことはやらないんでしょ?
- ひろゆき
- 負けていいんだったら、裁判所行かなくていいじゃないですか。で、弁護士雇ってなければ、弁護士払う必要ないじゃないですか。そうすると、今困る理由2つともないから困んなくないですか?
- 水道橋博士
- 要するに、今、裁判、訴訟をたくさん抱えてますけれども、まあ裁判所にも出廷しないし、弁護士も雇わないし、全て敗訴敗訴敗訴で、まあ、損害賠償命令出るけれども、それも払わない。ていうことをやってて、ごく普通の感覚ですよ、一般の人は「あのひろゆきって奴はなんちゅう野郎だ」と。「とんでもない男だな」っていう風に思っていると思うんですよ。
- ひろゆき
- 昔、僕、裁判所行ってたんですよ。
- 水道橋博士
- ええ、ええ、ええ。
- ひろゆき
- 1日トリプルヘッダーとか行ってたんですよ。
- 水道橋博士
- 各地でされてるから、訴訟が。
- ひろゆき
- 東京地裁に行って、裁判やって、次別の部屋で裁判とかずっとやってて、それでまあ、大阪とか沖縄とかに行って、東京地裁に裁判があったときに大阪とか行けないじゃないですか。で、移管申請ってやって、僕は移動できないので東京でやってくださいと。でもそれが拒絶されたんですよ。で、まあ自動的に敗訴ですよね。そうすると、東京で昔僕ちゃんとやってた頃は、普通に裁判勝ったりとかなくなったりとかだったんですけど、まあ、移管できなかったら自動的に負けるというのが地方で増えてきて、「あ、これはどうしようもねえな。」と。で、1回全部出るのやめてみよう、とやめてみたら、何も変わらなかった、と。って感じなんですけど。
- 水道橋博士
- だけど、その損害賠償命令に対して払わなくていい、という論理が、まあこれは法律の解釈を
- ひろゆき
- ...払わなくてもいい?
- 水道橋博士
- 払わないつもりでいる、というのは。
- ひろゆき
- いまのところ、損害賠償って確か6割払われてないんですよね。
- 水道橋博士
- え、全部で?
- ひろゆき
- 日本の裁判で、民事で。
- ひろゆき
- なので、どっちが多数派かというと、実は払わない方が多数派なんです。
- 水道橋博士
- 今、いい事聞いたと思っている人いっぱいいますよね(スタジオを見渡して)。
- ひろゆき
- 要はあの、お金をとる権利が相手に発生するんですよ。で、その取る権利の人が取るかどうかはその人しだいなんです。それだけの話で。で、実際取りに来る人はあんまりいないんですよ。
- 水道橋博士
- それが不思議なんですよね。普通は、あの、怖い職業の人にね、「あいつに取り立ててくれよ。」っていうの頼んで
- ひろゆき
- その怖い職業の人に頼んで、じゃあこの人は怖い職業の人を雇ってるってわかったら、今度は僕が訴えるし、刑事裁判になるしで、あっちは踏んだりけったりじゃないですか。
- 宮崎哲弥
- そこよりもさ、何か私達のイメージだと、以前のイメージだと、なんかこう、国がね、払わない人に対して強制執行みたいなことをかけてくれるんだろうな、と漠然と思ってたらなんにもしないんだね。
- ひろゆき
- 借金取りが、民間の借金取りが働いてるのは国でやってくれないから民間がやっているわけじゃないですか。国は別にその、権利の確定はしますけど、回収代行サービスはやってないので。
- 宮崎哲弥
- 基本的に一切やらないということがわかったんですね。
- 水道橋博士
- もちろんその中で裁判所の判決に対して、まあ、認めてないというか、裁判所はそういったけど自分自身はそう思ってないからですよね。そこに罪がないと思っているから払わない。
- ひろゆき
- 罪じゃないですよね。
- 宮崎哲弥
- 罪じゃない。民事は罪じゃない、だから民法的にいうと不法行為。で、不法行為ではないという風に認識されていると。
- ひろゆき
- そうですね。
- 水道橋博士
- だから、まあ払わなくていい。でも、この累積額が今凄いんでしょ。
- ひろゆき
- わかんないんですよね。
- 水道橋博士
- わかんない?
- ひろゆき
- 裁判行かないじゃないですか。だから判決を知らないので、実際どこでどういう判決が出てるかわからないんです。
- 水道橋博士
- こんないい加減な人でいいんですか。
スタジオ、笑いに包まれる
- 宮崎哲弥
- いいかどうかわからないけど(笑い)
- 水道橋博士
- ざこばさんなんていたらめちゃめちゃ怒ってますよ。
- 宮崎哲弥
- こういう人だってことだっつーことだよね
- 水道橋博士
- 「なにやっとんだ、この若者は!」みたいな。
- ひろゆき
- すいません(笑い)。
- 水道橋博士
- で、まあ、ある種ポリシーがあるというのは、僕も凄く、まあ、その先入観より全然...
- ひろゆき
- 別にポリシーではなくて、まあ今はお金ありますけど、元々お金なかったんですよ。じゃあ全部払いましょうっていったら、お金なくなって払えないじゃないですか。それって一緒ですよね。払えない状態から、あ、お金入るようになりました。うーん、どうしようかなと。
- 水道橋博士
- 今でも、じゃあ払える状態になったから、「払ってもいいかな」ということもちょっと考えてる?
- ひろゆき
- まったく。
- 水道橋博士
- 考えてないですか?
- ひろゆき
- はい。
- 水道橋博士
- 絶対これはもう払わないぞと。
- ひろゆき
- 結局その、なんで僕が最初裁判負けたのか、と一緒で。地方で訴えて、地方で判決取っちゃえばいくらでもお金取れるんですよね。で、そうなると例えば僕がお金払いますってなった途端、とりあえず訴訟やってみようか、で、損害賠償1000万円とってと。
- 水道橋博士
- あーそうかそうか。無数にそれが出てくるわけですよね。それはそうですね。払った段階でそれはもう現れますよね。
- 水道橋博士
- だってアメリカってそんな感じなんでしょ?訴訟社会でなにがなんでも色んなものをとりあえず訴えて。
- ひろゆき
- 州にもよります。
- 宮崎哲弥
- アメリカの賠償金って巨額じゃないですか。日本と比べ物にならないくらい。あれってどうなってるんだろう、回収って。
- ひろゆき
- あれの場合は懲罰的賠償なんで損害の補填じゃないんですよね。
- 宮崎哲弥
- 純粋な損害の補填以上に、社会的なこう、懲罰。罰するって意味合いの賠償金ってだーんと乗っかってるから高額になっちゃう。
7. 管理人の責任、日米での違い
- ひろゆき
- でもアメリカだったら僕裁判負けてないでしょうね。
- 水道橋博士
- なんか法律の解釈、日本の法律の不備がある?
- ひろゆき
- たとえばその、2ちゃんねるという掲示板に、博士がこういうことをかかれました、と。で、「俺はこんな人じゃないんだ。」と。で、まあ、僕を訴えるじゃないですか。僕知らないじゃないですか。だからいや、「こんな人なんです」という証明ができないじゃないですか。だから「わかりません」。で、負けるんですけど、アメリカの場合は僕が悪意を持って博士の悪口を書いた、もしくは悪口を放置したという証明は博士がしなきゃならないんですよ。日本の場合は...
- 宮崎哲弥
- 挙証責任はそういう場合に訴えた方にある...
- ひろゆき
- 悪意を持って書かせているというのを訴えた側が持たないといけないので、だからその、基本的に皆自由に喋ってくださいね、っていうのを国が守るというのをアメリカはやっているんですけど、日本の場合は僕が書いたわけでもないんですけど、誰かが書いたものを「これは真実なんです」って僕が証明しない限り僕が負けるんです。ていうシステムの違いがあるんで...
- 宮崎哲弥
- 挙証責任の担い手が違うわけなんだ。
- ひろゆき
- そうです。
- 宮崎哲弥
- 2ちゃんねるっていうのは西村博之の個人のサイトだったということなんですよね。で、今は違う。これはどうして譲渡を?まあ、本もそういうものを書かれていますが、あえてもう一度伺うと。
- ひろゆき
- 僕会社の経営とかもやるじゃないですか、で、会社の経営をやるときにどういうチームを作るかって言うと、誰かが抜けたらまわらないチームってまずいんですよ。誰が抜けても上手くまわるチームを作るってのが結構重要で。で、2ちゃんねるも特定の誰かがいなくてもまわる仕組みってのを作ってきたんです。で、最終的にそういうのを作っていった結果、僕が唯一残ったんです。で、僕をはずしてもまわる仕組みってのを作ったらどうなるかな。ってやってみて、「あ、本当にまわってる。」って。
- 水道橋博士
- 詰まるところ、仕事がなくなったわけですね?やることない。
- ひろゆき
- まあ元々2ちゃんねるに関して僕が自主的にやることって殆どなかったんですよ。その、名義人として訴えられる側になるくらいで。
- 宮崎哲弥
- でも、たとえばサーバーとかを用意するとかっていうのは。
- ひろゆき
- それはサーバー屋さんのほうにある程度広告の代金が入るようにして、あと「勝手にやって」と。
- 宮崎哲弥
- ではそういうメンテナンスもやってなかったと。
- 水道橋博士
- 最初の頃はあったでしょ?
- ひろゆき
- サーバー屋さんと契約して、で、なんか広告代理店からお金貰ってサーバーに払ってとかやってたんですけど。
- 宮崎哲弥
- 結局何?自分がいなくなってもまわるだろうということを実験したかったということが譲渡の最大の理由なんですか?
- ひろゆき
- そうですね。
- 水道橋博士
- でもちょっと寂しさとかもあるんじゃないですか。
- ひろゆき
- あんまりないっすね...
- 水道橋博士
- 田代まさしさんなんか自分が服役してる間もゴールデンの番組がずっと流れつづけてすごい寂しかったって言ってましたよ。
- ひろゆき
- へえ。
- 水道橋博士
- 喩えがかなり違います(自嘲的に)。
スタジオどっと笑い
- 宮崎哲弥
- ちょっといまどういう風に論理的に繋がるかよくわかんなかった。
8. ニコニコ動画について
- 宮崎哲弥
- ニコニコ動画には、ニワンゴの取締役に就任されて、ニコニコ動画を始められて。こっちには何かまだ面白みを感じている。
- ひろゆき
- まあ、割と面白みを感じてやっています。
- 水道橋博士
- ニコニコ動画は経営者の一人なんでしょ。
- ひろゆき
- まあ、ええ。
- 水道橋博士
- ニコニコ動画、じゃあ何がいいのかちょっと教えてください。
- ひろゆき
- 例えばTVとか動画でもいいんですけど、見ながら画面に向かって文句言う人っているじゃないですか。で、それを例えばじゃあ横に友達がいたら、「こいつ、ブサイクだよね。」「そうだよね。」って共感を得られるじゃないですか。なんで、その動画の中に見ている人がコメントが書けるって仕組みなんです。
- 水道橋博士
- それは見たことある。小沢さんが喋ってるのに、小沢さんのところにこうなんか、横に文字が流れて、小沢さん、これを失礼だと思わないんだろうかな、って思ってドキドキしてたんだけど。
- ひろゆき
- ええ、まあ小沢さんは大丈夫だったみたいなんですけど。
- 水道橋博士
- でもあれって、でも酷い中傷みたいなのは、やっぱあれは管理してたんじゃないんですか。
- ひろゆき
- まあ。
- 水道橋博士
- まさか小沢さんに対して、ねえ...こうニコちゃん大王とか書いたりするのも...
- ひろゆき
- それくらいなら大丈夫。
- 宮崎哲弥
- 大丈夫だよ(笑い)。
- 水道橋博士
- それはやってたんですか?
- ひろゆき
- やってますね、小沢さんのときは。
- 水道橋博士
- 小沢さんのときは。じゃあ普通のときはやらないんですか?
- ひろゆき
- ええ。
- 水道橋博士
- あ、やっぱじゃあじゃあ、ちょっとした「権力者」っていったらおかしいけど
- ひろゆき
- いや、もともと動画をユーザがあげて、で、その動画をあげた人が自分でコメントの管理をできる仕組みなんです。
- 水道橋博士
- あー。
- ひろゆき
- で、小沢さんのやつは、ニワンゴ、ニコニコ動画の運営のほうがやっているので、運営の人がコメントの管理をしたってだけで。
- 宮崎哲弥
- 動画をアップした人が、コメント管理をできるんだ。ほぉー、そりゃあいい仕組みだ。
- ひろゆき
- ありがとうございます。
- 水道橋博士
- YouTubeとの違いは、だから、みんなでその突っ込みを入れていく、それを一緒に見ていくっていうところなんですか?
- ひろゆき
- なんだろうなあ...今は動画を見て、みんながしゃべるってサービスが表になってるんですけど、別にそれは動画じゃなくてもいいんですよ。ニコニコ動画的には。何かを見てくっちゃべればいい、っていうサービスなんですよ。
- 宮崎哲弥
- じゃあ、おしゃべりのコミュニティみたいなものを、こう形成するためのサービスだって考えているわけ。
- ひろゆき
- そうです。だから別にその動画にこだわっているわけでは全然ないんで。
- 宮崎哲弥
- でも、たとえば2ちゃんねるはね、基本的にテキストベースですよね。それから音声とか動画にこう、対象の、このおしゃべりの対象が変わっていったってことには何かあるんですか?
- ひろゆき
- サーバー代だったり、あとはそのデータを転送する料金だったりが昔に比べて安くなって。
- 宮崎哲弥
- 格段に安くなったよね。
- ひろゆき
- なので昔はテキストだけだったんですけど、今は動画をやってもビジネス的にどうにかなってくるかなあと。
- 水道橋博士
- でも格段に安いといっても、この無料会員のままだと、経営そのものは赤字なんですよね。
- ひろゆき
- まあ、赤字。
- 宮崎哲弥
- プレミアム会員みたいなものをお作りになったんですよね。
- ひろゆき
- プレミアム会員が今、50万人ぐらいいるんですけど、でもまだ赤字。
- 水道橋博士
- 黒字にするには、そのプレミアム会員だけにすればいいものを、それでは駄目だっておっしゃってるんですよね。それは...
- 宮崎哲弥
- やっぱ裾野...でしょう。
- ひろゆき
- 大勢の人が集まって話をしているから面白いわけで、例えばそういうネット上のサービスにお金を払うような変わった人だけ集めても、それは変わった人だけが楽しいっていうもので、だんだん尻すぼみになっちゃいますね。だからその一般の普通の人が入れるような間口がないと、サービスとして寿命が短くなるかな、と。まあ、今無料会員が1400万人くらいいるんですけど、まあ、そろそろ限界だろうなって気がしますけど。
- 宮崎哲弥
- なんで限界?
- ひろゆき
- たとえば、まあ、ネット見ないじゃないですか。一般の日本人がネット見ますって人でかなり限られてるし、さらに家でネットの動画を見られる環境、ブロードバンド回線だったり、それなりにいいスペックのパソコンだったりっていうので、さらに家で動画見る。その30分とかかかるわけじゃないですか。っていう暇をつぶせるっていう人っていうのだけを対象にしているので、そもそも日本の人口1億人のなかにそういう人ってたぶん10%くらいしかいないだろうな、って。
- 宮崎哲弥
- あのね、実はYouTubeやニコニコ、ニコ動以外にもっと高画質の動画配信サイトってのがあったんですよ、動画サービスサイトってあったの。それは大体潰れましたよね。
- 水道橋博士
- それはミランカのことを言ってるんですか?
スタジオどっと沸く(※注:「博士の異常な鼎談」の前身である「博士も知らないニッポンのウラ」は2008年12月末までインターネット映像配信サイト・ミランカで配信されていた。ミランカは2009年6月30日をもってサービスを終了している。)
- 宮崎哲弥
- そういうんじゃなくて、あれは要するに、
- 水道橋博士
- それは我々が2人でやっていたやつ
- 宮崎哲弥
- 意味が違う
- 水道橋博士
- 違うの?
- 宮崎哲弥
- ああいうTVみたいに放送みたいな形態をとってるやつじゃなくて投稿サイトですよ。
- 水道橋博士
- 投稿のね。
- 宮崎哲弥
- 投稿サイトで画質がいいところっていくつかあったじゃないですか。あれ、結局大体潰れましたよね。
- ひろゆき
- まあ、仕事でみんな会社が選ぶじゃないですか。じゃあどうやって収益を上げるかって部分で、収益が上がらないまま潰れるってのがよくあるパターンで。
- 宮崎哲弥
- だからやっぱり、サーバーとかは、あの高画質のいっぱい用意しなきゃいけないとかっていうので、要するにイニシャルコストもメンテナンスコストも凄くかかるので収益が上がらなくて。
- 水道橋博士
- もちろん、先週、先々週に出ていただいた苫米地さんなんかは、GoogleもYouTubeも、基本的には電気代だとかあんなものの重圧を受けて経営としては苦しんだ、ということを仰ってましたけど、P2Pというものを使えばね、Googleを買収できるってことを仰ってましたけど。
- ひろゆき
- なんか、間をはしょりすぎて、なんでそれでGoogleが買えるのか、僕は全然わからなかったんですけど(笑い)。
- 宮崎哲弥
- 私もよくわからなかった(笑い)。
- 水道橋博士
- うちの先生はね、レベルが違うから。
- 宮崎哲弥
- うちの先生ってのは苫米地さんのことです。
- ひろゆき
- まだまだ素人なので(慇懃に頭を下げる)。
- 水道橋博士
- うちの先生がP2Pを開発した。
- 宮崎哲弥
- この方苫米地さんの弟子になっちゃったんで。
- 水道橋博士
- 洗脳が終わってるんですよ。
- 水道橋博士
- でもそういうP2Pは苫米地さんが仰っていた方法なんかに出てくるけど、すごく長所もあるわけでしょ?
- ひろゆき
- まあ、長所はありますけど、短所もあるので、まあ仕事でやるには向かないでしょうね。
- 水道橋博士
- えっ。
- ひろゆき
- 例えばじゃあ、えっとインターネットにつないでる僕のパソコン、あと博士のも繋いでますと。普通のサービスってまあ、Yahooだったり、Yahooってサーバーを見に行くわけじゃないですか。そうするとYahooのサーバーが博士のデータ送って、僕のデータ送ってってやるんですけど、まどろっこしいんでここ直接繋ごうよ、そうするとサーバー要らないじゃないですか。だからサーバーコストかかりませんよね、って話なんですけど、ただじゃあここの回線の太さと速さってのを誰が保証してくれるのか。例えばその、今光ファイバー家で引きます。で家で何か100メガですっていっても実際30メガぐらいしか出ないんですけど、でもあのサービスってその30メガ使えるって保証はないんですよ。実際みんな...
- 水道橋博士
- P2Pが?
- ひろゆき
- あの、まあプロバイダが。
- ひろゆき
- だからそうすると、みんながみんな本当に30メガ使ってたらプロバイダ潰れちゃうんですよ。一杯目無料のビールを配っている店があって、本当にみんな一杯だけビール飲んで帰ったらその店潰れるじゃないですか。P2Pってあれと一緒で、ある程度の規模だと、そう、なんか5,6人がビール飲んでもその店潰れないですけど、みんながやったらもたないよね、っていうモデルなので、そもそも成り立たないと思いますけどね。
- 宮崎哲弥
- 今のビールの喩え上手いなあ。
- 水道橋博士
- 完璧に脱洗脳されました。
スタジオどっと沸く
後編へと続く...。後編の文字起こしの更新は11月7日の深夜を予定しています。
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