UEFA Champions League 09/10 準々決勝 1st leg 雑感
3月31日に行われた、UEFA Champions League 09/10 準々決勝 1st leg、対バルセロナ戦は2-2のドローという結果に終わった。
このチーム状態で、0-2のビハインドからドローにまで持っていったことは賞賛に値する。
しかしアーセナルは失ったものが大きすぎた。
試合前の選手の整列、アンセムが流れ、互いのチームの選手たちが握手を交わしているときに両チームのフォーメーションが発表されたとき目を疑った。
ギャラスがいる。アルシャビンがいる。ディアビも、セスクもだ。
その布陣はペルシの離脱下においては考えられうるベストメンバーだった。
先に名前を挙げた選手たちは、どの選手も出場を危ぶまれていた選手たちだ。
ペルシの離脱後、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシーにダブルを喰らったものの、CL、プレミアにおいて脱落することなく踏みとどまることができたのは、ギャラス、フェルマーレンの両CBとサニャ、クリシーの両SB。この最終ラインを長きに渡って堅持できたことが大きい。
ギャラスの離脱後はキャンベル、シルベストルがその穴を埋めた。しかし、ギャラスの不在はシーズン終盤、常にアーセナルにおける不安定要素としてまとわりついていた。
そのギャラスがピッチに立つ。喜びもあったのだが、不慮の事態を恐れる気持ちのほうが大きかった。
報道、そしてヴェンゲルの言葉では、「ギャラスの復帰はCL バルセロナ戦 2nd legだろう」とするものが多かった。
しかし、彼は1st legのスターティングメンバーに名前を連ねていた。アンセムを聞く彼は、誇らしげに笑みを浮かべていた。
怪我で出場を危ぶまれていた選手達、結果として出場した彼らは悉く試合の中でその症状を悪化させた。飽くまで試合直後の報道ではあるが、ギャラスについては今季絶望といわれている。アルシャビンは脹脛(ふくらはぎ)を痛め、セスクは骨折の疑いもある。
アーセナルに望むこと
07-08シーズンで、フラミニ、フレブ両選手がアーセナルを去ってから2シーズン。アーセナルは常に主力選手の怪我にシーズンを左右される、そしてタイトルレースから脱落することを繰り返してきた。
そういった状況下、ヴェンゲルは常に自らのチームのスカッドを信頼する姿勢を貫いた。結果が出ない選手も使い続けた。その背景にはスタジアムの建設によって資金を移籍市場に満足に投入できないことも勿論あった。しかしその使い続ける、という姿勢は、「使わざるを得ない」という側面があったことも否めないだろう。
結果としてディアビ、ソングなどはここ数シーズンで、監督とファンからの信頼を得るに至った。ベントナーもストライカーとしての結果はまだ十分に出してはいないがチームの戦術上欠くことができない選手に成長した。
ファンは短期的な成功、長期的な成功。どちらも求める。とてもわがままな人種だ。
ときにはタイトルを得ながらも「サッカーが面白くない」という理由で解任される監督もいる。
ヴェンゲルについてファンは全幅の信頼を寄せているようにも見えるのだが、04-05のFAカップ以来、タイトルから遠ざかっている現状には不満を抱いている。ファンは「今はチーム作りの過程だ」と自分を納得させてきた。
怪我人を多く抱えた、―31日の試合でさらに状態を悪くする選手を増やした―状況ではもうCLもリーグも多くは期待できない。
僕が望むことは「代えの利かない選手」をなくす、いや少しずつなくしていくということだ。補強でそれが実現できるならそれでいいし、下部組織、リザーブからの選手の供給でそれが実現できるならそれでもいい。
スペシャルな選手はチームに変化をもたらす。時に一人で試合を決めることもできるのかもしれない。しかし、各ポジションで1stチョイスの選手も2ndチョイスの選手も、同等の水準を保つこと。それがシーズン、カップ戦の長丁場を戦う上で最も今のアーセナルに必要なことだと僕は思う。

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