「1Q84」をたった今読了した。ネタばれなしに思ったことを書き連ねていくことにする。
正直な感想としては「面白かった」。ただ「何かが足りない」。
読了してすぐにAmazon.co.jpのカスタマーレビューを見てみた。好意的な反応よりはむしろ批判的なレビューが多く見受けられる。そして気になったのは以下のレビュー。
上下巻ではなく1,2巻として発売されたことなどから、『ねじまき鳥クロニクル』のときのように続きがさらに出版されることはまず間違いない。
「ねじまき鳥」は第3部の「鳥刺し男編」が第1・2部から1年遅れて刊行されたこと。「1Q84」が上巻・下巻としての形ではなくBOOK1・2として刊行されていること。あと、「今までで最も長い作品になる」とあるインタビューで事前に発言していたこと。これらのことから、続編が時を置いて発表されることは十分考えられるというのだ。
僕はBOOK1を読み進めている段階では
@kawa802 村上春樹の長編は全て目を通しているのですが、「どれを薦める」かはいつも難しい問題でした。今回の作品はそれを解決する作品になるかもしれません(まだ前編なので判断できない)。
と発言した。このようにかなり「手応え」を感じられる出来だったのだが、BOOK2に入って尻すぼみ感が否めなかった。この理由としては、「新しい村上春樹に出会えたと思ったらやはりそれは村上春樹以外の何者でもなかった」ということに尽きる。
村上春樹的なものに飢えていたファンにとっては今回の作品は諸手をあげて歓迎されるものかもしれない。しかし、それだけではなく新しい村上春樹を求めた人たちにとってはこの作品は「冴えないもの」に映ったと思う。
物語は未完といえばそうともとれるし、続きは語られることなく結末は読者に委ねられたかのようにもみえる。ただ、続編ーBOOK3、しかも劇的な何かを含むーなくしては、この作品は村上春樹の長編群のなかのひとつとして埋もれてしまう気がしてならない。
"「1Q84」などの著作で知られる"
こんな枕詞を後世になってつけられるような、驚きと感動に満ちた続編ーBOOK3ーの刊行を心待ちにしようと思う。
[追記 09/09/18]
5月に出した長編小説『1Q84』(第1、2部、新潮社・各1890円)が大きな話題となっている作家、村上春樹さんがこのほど、毎日新聞のインタビューに応じた。1980年代の日本を舞台に「個人とシステムの対立」を描いた重層的な物語だが、村上さんはさらに第3部を執筆中であることを初めて明らかにした。新作に込めた思いを聞いた。
村上春樹氏:「1Q84」を語る 単独インタビュー(1) 「来夏めどに第3部」 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/enta/book/news/20090917mog00m040001000c.html
というわけでBOOK3が出版されることは確定なようです。楽しみですね。
[追記 10/04/22]
↓の関連記事にある「1Q84」BOOK3読了の記事はネタバレを含みます。ご注意を。

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